柳堀拓馬(やなぎぼり たくま)さん
新卒で入社した企業でSEとしてのキャリアをスタートし、その後、DeNAで広告運用を担当。ウェブ制作や動画編集も手掛け、幅広いスキルセットを活かして多様なプロジェクトに携わる。35歳の転機を迎え、これまでの経験を次のステージに活かし、さらなる成長を目指して転職を決断。現在は、動画コンテンツ制作とマーケティングを中心に、クリエイティブと戦略を融合させたプロジェクトで新たな挑戦を続けている。
35歳という人生の転換期に大きな決断を下した柳堀拓馬さん。前職では、ウェブ制作や動画編集など、幅広い業務をこなしてきました。しかし、このまま今の仕事を続けていけば良いのか、40代、50代の自分のキャリアが見えてこないという不安を抱えていました。そんな中、こどもの未来株式会社(キッカケキャリア)との出会いが、柳堀さんの人生を大きく変えることになりました。
今回は、柳堀さんに転職活動から現在に至るまでの経験を伺い、キッカケキャリアの支援がどのように役立ったのか、そして転職を通じて柳堀さん自身がどのように変化したのかを詳しくお聞きしました。
千葉:まず、今回の転職活動を始めたきっかけを教えていただけますか?
柳堀さん:転職を考え始めたのは、このままでは40代、50代の自分のキャリアが見えてこないと感じたからです。前職での仕事のスタイルやスキル、待遇を含めて考えたときに、今の延長線上にあまりいいものが見えていませんでした。会社が悪いわけではないのですが、新しいチャレンジをしたいという思いが強くなってきたんです。
今までのキャリアを振り返ると、SEとしての経験や、ウェブ制作、動画編集など、様々な分野で経験を積んできました。しかし、このまま同じ環境で続けていくことに、何か物足りなさを感じていたんです。自分の可能性をもっと広げたい、新しい挑戦をしたいという気持ちが日に日に強くなっていきました。
正直なところ、最初は漠然とした不安感だけでした。「このままでいいのか」という思いが頭をよぎるものの、具体的に何をすべきかはわかりませんでした。ただ、このモヤモヤした気持ちを無視し続けることはできないと感じていました。
千葉:そういった思いの中で、こどもの未来株式会社(キッカケキャリア)に相談いただいたのは、どういった背景からでしょうか?
柳堀さん:大手エージェントよりも、つながりや紹介を通じた方が自分に合っているんじゃないかと感じていました。より自分のためにサポートしてもらえるのではないかという期待がありました。そんな中、以前の同僚に相談したところ、「知り合いにこういう仕事をしている人がいるよ」と紹介していただいたのが、こどもの未来との出会いのきっかけでした。
実は、過去に大手エージェントを利用した経験があります。確かに多くの求人を紹介してもらえましたが、どこか物足りなさを感じていました。今回は、自分のキャリアや希望をしっかりと理解してくれる、より個人的なサポートを求めていたんです。
大手エージェントでの経験を通じて、自分が本当に求めているものが何なのかを、より明確に理解できるようになりました。単に新しい仕事を見つけるだけでなく、自分の価値観や強み、将来のビジョンに合った仕事を見つけたいと思うようになったんです。
千葉:転職活動でエージェントに期待していたこと、求めていたことはありますか?
柳堀さん:大手エージェントだと、たくさんの求人を紹介してもらえるだろうという期待はありました。ただ、細かいサポートは難しいのではないかという印象も持っていました。年齢的にも、キャリアを慎重に考える必要があると感じていたので、広く浅くではなく、より自分に合ったサポートを求めていました。
特に、30代半ばという節目の時期だったこともあり、単に次の仕事を見つけるだけでなく、今後のキャリアパスを一緒に考えてくれるような支援を求めていました。自分の強みや弱み、これまでの経験をどう活かせるか、そして将来どんなキャリアを築いていけるのか、そういった点について深く話し合える相手を探していたんです。
また、自分自身のことをよく理解してくれる人に支援してもらいたいという思いもありました。私の経歴は一般的なものではなく、SEからウェブ制作、動画編集と、様々な分野を渡り歩いてきました。そのため、その多様な経験を活かせる仕事を見つけるには、私のバックグラウンドをしっかりと理解してくれる人のサポートが必要だと感じていたんです。
千葉:こどもの未来(キッカケキャリア)のご支援で印象に残っていることはありますか?
柳堀さん:本当に多くのことが印象に残っていますが、主に2つ挙げられます。1つ目は、自分に合った企業を細かくヒアリングしていただき、適切な提案をしてくれたことです。2つ目は、大手エージェントには出てこないような独自の求人を紹介してくれたことですね。個人的なつながりを活かした求人紹介は、まさに自分が求めていたものでした。
特に印象的だったのは、支援全体を通じてのスピード感です。大手企業だと休日や営業時間の制約がありますが、こどもの未来は柔軟に対応してくれました。面接前後のフォローや結果のアドバイスなど、きめ細かいサポートをスピーディーに行ってくれたのが非常に良かったですね。
具体的に言うと、まず最初のヒアリングの段階で、私のキャリアの方向性や希望する働き方について、かなり深掘りして聞いてくれました。単に「どんな業界や職種を希望しますか?」といった表面的な質問だけでなく、「なぜその仕事に興味があるのか」「どんなスキルを活かしたいのか」「将来的にどんなキャリアを築きたいのか」といった、本質的な部分まで丁寧に聞いてくれたんです。
このヒアリングを通じて、自分自身のキャリアについて深く考える機会を得られたことは、とても価値があったと感じています。今まで漠然と感じていた不安や希望を、具体的な言葉にすることで、自分が本当に求めているものが何なのかを明確にできたんです。
そして、そのヒアリングを基に、私の希望や経験に本当にマッチした求人を紹介してくれました。大手エージェントだと、どうしても手持ちの求人の中から近いものを紹介するという感じになりがちですが、キッカケキャリアは本当に私に合った求人を探してくれている感じがしました。
さらに、面接前には企業の詳細な情報や、面接のポイントなどを丁寧に説明してくれました。「この会社はこういう人材を求めているので、あなたのこの経験を強調するといいですよ」といった、具体的なアドバイスをもらえたのは非常に心強かったです。これにより、面接に対する不安が軽減され、自信を持って臨むことができました。
面接後のフォローも素晴らしかったです。結果が出るまでの間も定期的に連絡をくれて、不安な気持ちをサポートしてくれました。そして、結果が出た後も、次のステップについて一緒に考えてくれたり、改善点があれば率直にアドバイスしてくれたりと、本当に親身になってサポートしてくれました。
また、独自の求人紹介も印象的でした。私の場合、大手企業の子会社で、動画コンテンツ制作やマーケティングを担当する求人を紹介してもらいました。この求人は、一般的な求人サイトには掲載されていないもので、キッカケキャリアならではのネットワークを活かして見つけてくれたものでした。
結果的に、この求人に応募して採用されることになったのですが、まさに私が求めていた「新しいチャレンジ」と「これまでの経験を活かせる仕事」の両立を実現できる職場でした。キッカケキャリアがなければ、こんな素晴らしい機会に巡り会えなかったと思います。
このプロセスを通じて、自分自身のキャリアに対する考え方も変わってきました。今までは「今の仕事を続けるべきか、転職すべきか」という二択で考えていましたが、「自分の強みを活かしつつ、新しいチャレンジができる仕事」という、より具体的で前向きな視点を持つことができるようになりました。
千葉:転職活動を通じて、ご自身の中で何か変化はありましたか?
柳堀さん:はい、大きな変化がありました。まず、自分自身のキャリアに対する考え方が変わりました。以前は「このまま今の会社にいるべきか」「転職すべきか」という二択で考えていましたが、転職活動を通じて「自分の強みは何か」「どんなキャリアを築きたいのか」といった、より本質的な問いを自分に投げかけるようになりました。
また、自分の市場価値についての認識も変わりました。最初は「35歳という年齢で転職できるだろうか」という不安がありましたが、面接を重ねるうちに、自分の経験や能力が企業にとって価値あるものだと実感できるようになりました。これは自信につながり、より前向きな姿勢で転職活動に臨めるようになりました。
さらに、「働くこと」に対する考え方も変化しました。以前は仕事を「やるべきこと」「しなければならないこと」として捉えがちでしたが、転職活動を通じて「自己実現の手段」「成長の機会」として見るようになりました。この視点の変化は、新しい仕事に対する期待感や意欲を高めるのに大きく役立ちました。
千葉:入社後の働き方はいかがですか?転職前と比較して変わった点などあれば教えてください。
柳堀さん:端的に言うと、非常に満足しています。実は、今の方が前職よりも稼働時間は長いのですが、それだけ自分に合っているんだなと実感しています。
仕事内容と人・環境の2つの面で大きな変化がありました。仕事内容に関しては、前職ではウェブ制作や動画編集など何でも作る感じでしたが、今は動画コンテンツ作りやマーケティングに特化しています。大手企業と仕事をする機会も多く、これまでできなかったことにチャレンジできています。
例えば、大手広告代理店から仕事をもらうケースもあります。以前の環境では経験できなかったような、プロフェッショナルな方々と一緒に仕事ができるのは、本当に刺激的で、日々新しい学びがあります。この環境は、私のスキルアップにも大きく貢献しています。
人と環境の面では、前職ではほぼ一人で全部やる状況でしたが、今は優秀な人たちと一緒に仕事ができています。特に、現在の会社の代表は非常に優秀で、一緒に仕事をすることで自分のレベルアップにつながっていると感じています。
私自身、人によって磨かれるタイプだと思っているので、こうした環境で働けることは本当にありがたいです。毎日が学びの連続で、自分の成長を実感できるのが何よりも嬉しいですね。
また、仕事に対する姿勢も大きく変わりました。以前は「やらなければならないから」という気持ちで仕事をしていた部分もありましたが、今は「もっと良いものを作りたい」「新しいことにチャレンジしたい」という前向きな気持ちで仕事に臨んでいます。この気持ちの変化が、長時間働いても苦にならない理由の一つだと思います。
さらに、自分の意見や提案を積極的に発信できるようになりました。以前は「こう思うけど、言わなくていいか」と躊躇することもありましたが、今の環境では自分の考えを遠慮なく伝えられます。それが認められ、プロジェクトに反映されることも多く、やりがいを強く感じています。
このように、転職を通じて得られたものは単に新しい仕事だけではありませんでした。自分自身の成長、新しい環境での刺激、そして何より「働くこと」に対する前向きな姿勢を得ることができました。これらの変化は、私の人生全体にポジティブな影響を与えています。
千葉:最後に、ご自身の転職前後を振り返って、率直に感じるメッセージをお願いします。
柳堀さん:私は転職を経験して、キャリアを変えていくことは良いことだと強く感じています。一つの会社でできることには限界があります。私自身、これまでの経験が今の仕事に全てつながっています。例えば、最初の会社でのSEの経験が、今のB2Bサービス運営に活きていたり、前職での動画制作の経験が今の仕事に直結していたりします。
10年前には今の仕事を想像もしていませんでしたが、それぞれの経験が今につながっているんです。特に、30年前とは違って、一つの仕事で一生食べていける時代ではなくなってきています。いろんなキャリアを身につけて次につなげていくことが、これからの時代に合っているのではないでしょうか。
私の場合、転職によって得られたものは計り知れません。新しい環境に身を置くことで、これまでとは全く違った視点や知識、スキルを得ることができました。そして、それが自分の市場価値を高めることにもつながっていると感じています。
また、転職を通じて、自分自身についての理解も深まりました。「自分は何がしたいのか」「何に価値を感じるのか」といった本質的な問いに向き合うことで、自分の強みや弱み、そして本当にやりたいことが明確になりました。この自己理解は、今後のキャリア選択においても大きな助けになると確信しています。
さらに、「変化を恐れない」という姿勢を身につけることができました。転職前は未知の環境に対する不安もありましたが、実際に飛び込んでみると、その不安は杞憂に過ぎませんでした。むしろ、新しい環境でのチャレンジが、自分を大きく成長させてくれたのです。この経験は、今後の人生においても、新しいことに挑戦する勇気を与えてくれると思います。
千葉:転職を考えている方や、一歩踏み出そうとしている方へのメッセージをお願いします。
柳堀さん:転職を考えている方へのメッセージとしては、まず「踏み出す勇気」を持つことが大切だと伝えたいです。当然、上司や同僚に報告する際は緊張しますし、声も震えます。でも、その第一歩を踏み出す勇気さえあれば、後は何とかなるものです。
やってみれば案外なんとかなるものです。10年後の明確なビジョンがなくても大丈夫です。今やっていることが、思わぬところで10年後につながるケースは多々あります。
不安や迷いはあると思いますが、新しいことにチャレンジすることで、予想以上に良いものが得られる可能性があります。私自身、転職してみて初めて気づいたこともたくさんあります。環境を変えることで得られる経験は、同じ会社にいるよりもはるかに大きいものです。
ですので、転職を考えている方は、恐れずに一歩を踏み出してみてください。そして、自分の可能性を広げるチャンスだと捉えて、積極的に新しい経験を積んでいってほしいと思います。きっと、あなたの人生をより豊かにする選択になるはずです。
また、転職活動を行う際は、自分に合ったサポートを選ぶことも重要です。私の場合、キッカケキャリアという、個人に寄り添ったサービスを選んだことが、理想的な転職につながりました。大手エージェントも良いですが、自分の希望や状況に合わせて、より適切なサポートを選ぶことをおすすめします。
そして、転職活動を単なる「次の仕事探し」ではなく、自己理解を深める機会として捉えてみてください。自分の強みは何か、どんな環境で最も力を発揮できるのか、将来どんなキャリアを築きたいのか。こういった問いに向き合うことで、より自分に合った仕事に出会える可能性が高まります。
最後に、転職は決して後ろ向きな選択ではありません。それは新しい可能性への扉を開く、前向きな一歩なのです。自分の人生は自分で決める。その勇気さえあれば、きっと素晴らしい未来が待っているはずです。
私自身、転職を通じて得た学びと成長は、計り知れません。新しい環境、新しい仕事、新しい仲間。それらすべてが、私を大きく成長させてくれました。今では毎日がワクワクするような充実感に満ちています。この経験は、間違いなく私の人生を豊かにしてくれました。
皆さんも、自分の可能性を信じて、新しい一歩を踏み出してみてください。その先には、きっと想像以上の成長と喜びが待っているはずです。皆さんの新しい挑戦を心から応援しています。
千葉:柳堀さん、貴重なお話をありがとうございました。最後に、キッカケキャリアを利用して良かったと思う点を教えていただけますか?
柳堀さん:はい、キッカケキャリアを利用して本当に良かったと思います。特に印象的だったのは、個人に寄り添ったサポートです。私の経歴や希望を細かく聞いてくれただけでなく、それを踏まえて本当にマッチする求人を紹介してくれました。
また、転職活動全体を通じてのスピード感と柔軟性も素晴らしかったです。質問への迅速な返答や、面接前後のきめ細かいサポートなど、常に私のペースに合わせてくれました。
さらに、キッカケキャリアならではのネットワークを活かした独自の求人紹介も、大きな魅力でした。一般的な求人サイトでは見つからないような、本当に自分に合った求人に出会えたことは、非常に幸運だったと感じています。
結果として、私にぴったりの仕事に出会えただけでなく、転職活動を通じて自己理解を深め、キャリアに対する考え方を前向きに変えることができました。これは、キッカケキャリアの丁寧なサポートがあったからこそだと思います。
転職を考えている方、特に自分のキャリアについてじっくりと考えたい方には、ぜひキッカケキャリアの利用をおすすめします。きっと、あなたの転機となる素晴らしい機会が待っているはずです。
千葉:柳堀さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。今後のさらなるご活躍を心よりお祈りしております。